現役医学部生作家・坪田侑也さんに聞く!「書くこと」が楽しくなる魔法のヒント

「読書感想文、何から書き始めればいいの…?」
夏休みの宿題といえば、これ!という方も多いのではないでしょうか。でも、せっかく読んだ本なのに、感想文となると途端に筆が進まなくなる…そんな経験、ありませんか?
今回お話を伺ったのは、慶應義塾大学医学部生でありながら、中学3年生の時に書いた小説で新人賞を受賞し、作家デビューを果たした坪田侑也さん。

「書くこと」の原点は、感動体験と「好き」の気持ち

坪田さんが「小説を書いてみたい!」と思ったきっかけは、なんと小学2年生の時。はやみねかおるさんの児童推理小説『踊る夜光怪人』に感動したことが始まりだそうです。
「小学生なりに、思いつくままに野球少年の話を書いたんです。悪魔と契約してホームランを打つ、なんていう、今考えるとちょっと大人っぽい話でしたね(笑)」
幼い頃から本に囲まれた環境で育ち、児童文学に親しんでいた坪田さん。その「好き」という気持ちが、書くことへの原動力になっていたのですね。

図書委員の経験が「書く」を後押し

小学校高学年になると、図書委員になったことが、坪田さんの「書く」活動をさらに後押ししました。
「図書委員は、自分で文章を書いて図書室に置いてもらうことができたんです。それがすごく嬉しくて。ただ、当時は物語の設定はたくさん思いついても、最後まで書ききれないこともあって、設定ノートだけがどんどん溜まっていく感じでしたね」
物語のアイデアは豊富でも、形にするのは難しい…そんな経験は、多くの人が共感できるのではないでしょうか。

自由研究で「小説」に挑戦!試行錯誤の道のり

中学に入ると、坪田さんは自由研究で小説を書くことに。
「兄から、先輩が自由研究で小説を書いていると聞いて、自分も小説家になりたいと思っていたので、迷わず小説を選びました」
中学1年生の時の作品は、東京メトロ9路線を舞台にした短編集。作品の出来栄えだけでなく、過程も評価されるだろうと、実際に全路線に乗ってメモを取るという徹底ぶり!
「先生の評価を狙った、というのもありますけど(笑)。でも、取材は大切だと実感しました」

「筆力で評価されたい」から生まれたリアルな描写

中学2年生になると、坪田さんは「調べ学習よりも、自分の筆力で評価されたい」と考えるようになります。
そこで、廃校になる田舎の中学校を舞台にした作品を書くために、実際に母親に運転してもらい、茨城県の廃校を訪れたそうです。
「物語にリアルさを出したかったんです。教室の机の配置や、窓から見える景色とか、実際に見て感じたことを書きたいと思いました」
このように、自分の目で見て、肌で感じたことを作品に落とし込むことで、読者はより物語の世界に引き込まれていくのですね。

読書感想文が「書くこと」の楽しみに変わる!坪田さんからのアドバイス

坪田さんの経験から、読書感想文を書くヒントが見えてきました。
まずは、**「好き」を見つけること**。
「感動したシーンや、心に残ったセリフ、登場人物の気持ちなど、自分が『いいな』と思った部分を素直に書き出してみましょう。そこにあなたの『好き』が詰まっています」
次に、**「なぜそう思ったのか」を深掘りすること**。
「例えば、『この登場人物の行動に共感した』というだけでなく、『なぜ共感したのか』を具体的に考えてみてください。自分の経験と結びつけて考えてみると、より深みのある感想になりますよ」
そして、**「書くこと」自体を楽しむこと**。
「完璧を目指さなくて大丈夫。まずは、思ったことを自由に書き出してみましょう。坪田さんのように、実際にその場所に行ってみたり、登場人物になりきってみたりするのも面白いかもしれませんね!」

さあ、あなたも「書くこと」の楽しさを体験しよう!

坪田さんのように、書くことは特別な才能ではなく、誰でも「好き」な気持ちと少しの工夫で、もっと楽しく、もっと豊かになるもの。
次の読書感想文は、義務感ではなく、自分だけの「好き」を見つける冒険だと思って、ぜひ取り組んでみてください。
きっと、あなたの言葉で紡がれる物語が、誰かの心を動かすきっかけになるはずです。

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