半年でフォロワー数20倍!人気バラエティー番組に続々出演
中国出身の女性芸人、いぜん(27歳)が、そのユニークなキャラクターと毒舌で日本のバラエティー番組を席巻し、人気が急上昇している。SNSのフォロワー数は半年で約20倍に増加し、日本テレビ「上田と女が吠える夜」、TBS「ジロジロ有吉」など、人気番組への出演が相次いでいる。いぜんはスポニチのインタビューに対し、「日本の方に受け入れられているということだと思うので、凄くうれしい」と喜びを語った。
「~ぇよ」ブームの火付け役!千鳥への強烈なツッコミが話題に
いぜんが脚光を浴びるきっかけとなったのは、今年1月に出演した日本テレビ「千鳥かまいたちアワー」での発言だ。MCの千鳥・大悟(45歳)に対し、「中国で大悟に抱かれてぇ女が並んだら万里の長城より長ぇよ」と母国での人気ぶりをアピール。さらに、相方のノブ(45歳)には「ノブに抱かれてぇ女はパンダよりも少ねぇよ」とオチをつけた。この荒々しくもユニークな表現や言い回しが爆笑を呼び、SNSではいぜんの画像に「~ぇよ」という語尾をまねた言葉を添える投稿が大流行した。
お笑いの原点は嵐!大学院で核融合を研究する才女
日本のお笑いに興味を持つきっかけは、来春での活動終了を発表している国民的アイドルグループ「嵐」だった。中国の高校生だった時、ヒット曲「ワイルドアットハート」のミュージックビデオを偶然ネットで見て大ファンに。日本テレビ「嵐にしやがれ」などの冠番組を見ているうちに、そこで活躍する「森三中」や「オアシズ」といった女性芸人に魅了され、「私もこんな面白い芸ができる人になりたい」と夢を抱いたという。
難関の北京大学付属高校を卒業後、2019年に留学ビザを取得して東京都立大学へ。在学中にNSC(吉本総合芸能学院)に入り、日本のお笑いを学んだ。大学卒業後、芸人として就労ビザを取得しようとしたが、芸人の肩書では在留資格が認められず、留学ビザを継続するため東大大学院を受験。現在、同大学院で核融合を研究している。流ちょうな日本語は「『嵐にしやがれ』を見ているうちに覚えた」という。
M-1グランプリ3回戦進出!嵐との共演を夢見て
来日7年目となるいぜんは、昨年、先輩芸人とコンビを組んでM―1グランプリに出場し、3回戦に進出。その才能の片りんを見せた。夢の一つは嵐との対面で、「一緒にバラエティーをやってみたい」と声を弾ませ、「ボケたら二宮さんがツッコミしてくれるのかなと考えたり、トークしてる間に“大野さん聞いてねぇじゃん!”とかいじったりしたい」と想像を膨らませている。国民的アイドルの背中を追い、自身も多くの日本人から愛される芸人を目指している。
稀有な外国人女性芸人として、今後の活躍に期待
吉本興業の関係者は「NSCなどの養成所に通っている外国人女性はいると思うが、テレビに出演するほど人気者になった外国人女性芸人は過去にも記憶にない」と語る。いぜんは、来年から金融系の一般企業に就職し、芸人を続けながら勤務する予定。今後の活躍から目が離せない。
いぜん(李怡然=り・いぜん):1998年4月23日生まれ、中国・北京出身の27歳。来日3カ月後に日本語能力試験1級に合格。特技はサッカー審判(3級資格持ち)、ダイビング、太極拳。
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