仮面女子・猪狩ともか、宿泊先ホテルで火災報知器誤作動 避難時に見ず知らずの男性におんぶされる

火災報知器の誤作動と避難

アイドルグループ「仮面女子」のメンバーで、車椅子で活動する猪狩ともかさん(33)が6月15日深夜、ツアーで宿泊していたホテルで火災報知器の警報が鳴り、避難を余儀なくされたことを自身のX(旧Twitter)で報告しました。猪狩さんによると、午前4時頃、2階の部屋で女性マネージャーと就寝中にけたたましい警報音で目が覚め、部屋の中でも警報が鳴り始めたため、避難の準備を始めたとのことです。

車椅子での避難の困難さ

猪狩さんは、2018年の事故で脊髄を損傷し、両下肢が麻痺しているため、車椅子での避難となりました。肌着姿だったため服を着るのに時間を要し、さらに車椅子での移動にも時間がかかったと述べています。エレベーターが停止していたため、見ず知らずの男性に階段をおんぶされて避難することになりました。その際、下着を着用していなかったことに気づいたものの、命を優先し、男性に感謝を伝えおんぶしてもらったと振り返っています。車椅子は女性マネージャーともう一人の女性が運び、脱げた靴は別の女性が拾ってくれたそうです。

誤作動と判明、感謝の言葉

避難後、火災は誤作動だったことが判明しました。猪狩さんは、自身一人の避難のために複数の方が危険を冒して手伝ってくれたことに感謝の意を表し、「実際有事が起きても瞬時には動けないこと」「下半身不随の私は有事が起きた際、人の助けが無いと避難が難しいこと」を実感したと述べています。

避難経路の問題点

猪狩さんは、非常階段から降りた先の出口に車が停車しており、十分な動線が確保されていなかったことも指摘しています。健常者でも体を横にして通るほどの狭さで、車椅子は畳んでも通ることができず、車より高く持ち上げて運び出す必要があったとのことです。ホテル側は「そこは正規のルートではなく、もう一つの出口なら広かった」と説明しましたが、猪狩さんは「部屋から一番近い非常口が正規なルートなのではないでしょうか?」と疑問を呈し、ホテル側に改善を求めました。猪狩さんは、避難経路が十分に確保されていなければ、車椅子利用者は自力で脱出できず焼死する可能性があると訴えています。

今回の経験から得た教訓

今回の経験から、猪狩さんは「必ず避難経路は確認しておく」「(最低限の服を着用するだけでも貴重な避難時間をロスしてしまうことから)肌着だけでは寝ない」という教訓を得たと述べています。最後に、避難を手伝ってくれた女性マネージャーや宿泊客に改めて感謝の気持ちを伝えました。

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