AIは音楽制作の敵?岸辺露伴の音楽制作元が語る、AIとの共存と未来

AI利用声明、その背景とは?

映画「岸辺露伴は動かない 懺悔室」の音楽、実はAIが活用されていたって知ってました?公開後、X(旧Twitter)で賛否両論が巻き起こったんです。それを受けて、音楽制作を担当した「新音楽制作工房」が、なんと1万6000字を超える声明を発表!AIを音楽制作に取り入れる理由や目的を、これでもかと詳細に説明しています。

「違法性は全くない」AI推進法と音楽生成AI

声明の中でまず強調されたのは、音楽生成AIに「<違法性>は全くない」ということ。AI推進法が成立する前から状況は変わっていない、と明言しています。さらに、SunoやUdioといった音楽生成AIサービスが著作権侵害で訴えられている件についても、「『訴訟されている会社=違法を犯している会社=はいブラックねー』では、さすがにチンピラの因縁」と、かなり強めの言葉で反論しています。

4つのステートメント:AIとの向き合い方

新音楽制作工房は、AIとの向き合い方について、以下の4つのステートメントを表明しています。

  • 楽器からAIまで全ての音楽技術を等しく使い「音楽表現のネクストレベル」を目指す。
  • 「AI専門のギルド」ではなく、オーケストラアレンジからアコースティックまで局面によって使用する「ミクスチャー集団」である。
  • 音楽生成AIに違法性はなく、悪用もしない。
  • 問題視するのはAI成果物の審美的評価のみ。音楽技術によるクリエイティビティ拡張の可能性が圧力でつぶされたことは音楽史上一度もない。

つまり、AIはあくまで「表現の幅を広げるためのツール」であり、それ自体に善悪はない、という考え方なんですね。

AIはインスタント・ツールじゃない!新たな表現領域の追求

AIを使う目的について、「AIはインスタント・ツールでもイージー・ツールでもありません」とした上で、「AI使用でしか成し得ない、新たな表現領域の追求」を挙げています。単なるコスト削減や手抜きではなく、AIだからこそできる表現に挑戦しているんですね。これは、AIに対する誤解を解く上で非常に重要なポイントだと思います。

悪用はしない!クリエイティビティを拡張する可能性

既存アーティストの声や楽曲に似せた曲を生成するような「明らかな怠慢や剽窃」はしていない、と明言しています。あくまで、音楽テクノロジーがクリエイティビティを拡張する可能性を追求しているんですね。「いかなる道具であれ、悪用しようと思いさえすれば、画鋲1個でさえかなり悪用することができる」という言葉は、AIに限らず、あらゆる技術に通じる教訓です。

まとめ:AIは敵か味方か?

今回の声明からわかるのは、AIは音楽制作の「敵」ではなく、あくまで「ツール」であるということ。重要なのは、そのツールをどのように使い、どのような表現を生み出すか、ということなんですね。AIによって音楽の可能性が広がるのか、それとも創造性が失われるのか、それは私たち次第なのかもしれません。

次のアクション:あなたはどう考える?

今回の記事を読んで、あなたはどう思いましたか?AIと音楽の未来について、ぜひコメントで意見を聞かせてください!また、AIを使った音楽制作に興味がある方は、ぜひ「新音楽制作工房」の活動をチェックしてみてくださいね。

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